エクセルで「1つ以上の循環参照が発生しています。循環参照とは、数式が直接的または間接的に自身のセルを参照している状態を指します。これにより、計算が正しく行われない可能性があります。循環参照を削除または変更するか、数式を別のセルに移動してください。」と表示された場合の対処方法を紹介します。
循環参照となっている数式があると正しく計算が行えている可能性が高く、変更しないといけません。
このエラーだよ
この記事の内容
循環参照エラーが表示された時の対処と探す方法
循環参照のエラーが表示された場合は、まず循環参照となってしまっている数式を探し、その数式を修正するという手順で解決します。
循環参照とは
そもそも循環参照とは、下図のように数式自身が自身の参照範囲に含まれてしまっている状態です。
例の場合の数式だと、「X=1+2+3+4+5+X」となり計算がおかしくなっているのが分かりますよね。
これでは、正しい計算結果を得ることができません。
循環参照の数式を探す
循環参照となっている数式がすぐに分かるなら良いですが、数式をたくさん入力していて、どれが循環参照になっているか分からない場合は、こちらの方法で探しましょう。
「数式」タブの「ワークシート分析」項目の「エラーチェック」から「循環参照」の「▼」をクリックすると循環参照となっているセルが表示されます。
指定されたセルで、正しくない計算結果が表示されているのではないでしょうか。
循環参照のエラーを解消する
循環参照となっている数式を見つけたあとは、数式の参照範囲を入力しているセルが含まないように、正しく修正しましょう。
これで循環参照となっている数式の修正が完了です。
循環参照となっている数式が複数ある場合はすべて解消しておきましょう。
循環参照のエラーの注意点
循環参照でこれまでによくありがちで、注意すべき点を記載するので知っておいてください。
一度OKを押すと作業を進められる
循環参照のエラーが表示された後、OKボタンをクリックすると、循環参照の数式が改めて編集されるまでメッセージが表示されません。
そのため、よくわからないからと言って後回しにせず、その場で循環参照を解消するようにしましょう。
後々大きく計算結果が違ってくる可能性が高いです。
エクセルを開いた時に唐突に表示される
自身が数式を入力していないにも関わらず、エクセルを開いたら唐突に循環参照のエラーが表示される場合があります。
その場合は、以前に数式を入力した人が循環参照をそのままにして保存したということなので、放置することなく修正するようにしましょう。
入力していないから、数式の場所が分からない場合は、本記事の「循環参照の数式を探す」を確認してください。
まとめ
エクセルで「1つ以上の循環参照が発生しています。循環参照とは、数式が直接的または間接的に自身のセルを参照している状態を指します。これにより、計算が正しく行われない可能性があります。循環参照を削除または変更するか、数式を別のセルに移動してください。」と表示された場合の対処方法を紹介しました。
「循環参照」という名前からややこしく感じて、ほったらかしにする人もいますが、後々計算結果がおかしくなることが予想されるので、しっかり修正しておきましょう。
見つけ方さえ知っていれば簡単に修正することができます。