システムから出力したデータなどをエクセルで表示した場合、意図せずにセル内の文字列の先頭にシングルクォーテーション(’)が表示されている場合があります。
この場合のシングルクォーテーションは置換などでヒットしないので、大量のセルのシングルクォーテーションを一つ一つ削除しなければなりません…。
そんな作業はやってられないので、一括でシングルクォーテーションを削除する (消す) 方法を紹介します。
セルの入力からシングルクォーテーションをDeleteやBackSpaceで削除できない場合は、本記事の内容では削除することができないので、エクセルで「’」シングルクォーテーションが自動で表示されるを参考にしてください。
シングルクォーテーションを一括削除する
シングルクォーテーションを削除する方法ななん通りも考えられますが、僕が普段使用する方法を紹介します。
一括削除する手順
まずは、空白のセル(書式を設定していない標準のセル)をコピーします。
![空白のセルをコピーする](https://pasokon-labo.com/wp-content/uploads/2019/11/excel-delete-lead-single-quotation-copy.png)
続いて、シングルクォーテーションを削除する範囲を選択します。
![範囲を選択する](https://pasokon-labo.com/wp-content/uploads/2019/11/excel-delete-lead-single-quotation-select-range.png)
右クリックメニューから「形式を選択して貼り付け」の「その他の貼り付けオプション」の「書式」をクリックします。
![書式の貼り付けを選択](https://pasokon-labo.com/wp-content/uploads/2019/11/excel-delete-lead-single-quotation-paste.png)
選択した範囲のセルの先頭のシングルクォーテーションが削除されます。
![先頭のシングルクォーテーションが削除される](https://pasokon-labo.com/wp-content/uploads/2019/11/excel-delete-lead-single-quotation-result.png)
ショートカットキーを使用した最速手順
上記の手順でも十分なんですが、ショートカットキーを使用すると、さらに早くシングルクォーテーションを削除することができます。
空白のセルをコピーして範囲を選択するまでは同じですが、右クリックせずにそのままCtrl+Vで貼り付けます。
![空白のセルを貼り付け](https://pasokon-labo.com/wp-content/uploads/2019/11/excel-delete-lead-single-quotation-shortcut-paste.png)
一旦真っ白になってしまいますが、問題ありません。
そのままでCtrlを押すと、貼り付けオプションが表示されるので、↓を3回入力してEnterを押すと、
![貼り付けオプションが表示される](https://pasokon-labo.com/wp-content/uploads/2019/11/excel-delete-lead-single-quotation-shortcut-paste-option2.png)
同様に、シングルクォーテーションを削除することができます。
![先頭のシングルクォーテーションが削除される](https://pasokon-labo.com/wp-content/uploads/2019/11/excel-delete-lead-single-quotation-result.png)
貼り付けオプションが表示されない場合は、こちらの記事を読んでください。
![エクセルの貼り付けオプションが表示されない場合](https://pasokon-labo.com/wp-content/uploads/2019/09/excel-not-display-paste-option-image-160x160.png)
置換ではヒットしない
シングルクォーテーションを削除するのは、置換でもできそうですが、実際にシングルクォーテーション(’)で検索をかけると、
![置換ではヒットしない](https://pasokon-labo.com/wp-content/uploads/2019/11/excel-delete-lead-single-quotation-replace.png)
このように、入力されているのにヒットしません。
これは、シングルクォーテーションが「このセルの内容は文字列である」という記号であると認識されているため、置換可能な文字と認識されていないからです。
おわりに
セルに入力されたシングルクォーテーションを一括で削除するには、空白のセルの書式を貼り付けることで、削除することができます。
システムから出力されたデータなどに多い現象ですので、上記の作業や、シングルクォーテーションを削除する際には、データを意図せず変換しないように十分注意してください。