システムから出力したデータなどをエクセルで表示した場合、意図せずにセル内の文字列の先頭にシングルクォーテーション(’)が表示されている場合があります。
この場合のシングルクォーテーションは置換などでヒットしないので、大量のセルのシングルクォーテーションを一つ一つ削除しなければなりません…。
そんな作業はやってられないので、一括でシングルクォーテーションを削除する (消す) 方法を紹介します。
セルの入力からシングルクォーテーションをDeleteやBackSpaceで削除できない場合は、本記事の内容では削除することができないので、エクセルで「’」シングルクォーテーションが自動で表示されるを参考にしてください。
シングルクォーテーションを一括削除する
シングルクォーテーションを削除する方法ななん通りも考えられますが、僕が普段使用する方法を紹介します。
一括削除する手順
まずは、空白のセル(書式を設定していない標準のセル)をコピーします。
続いて、シングルクォーテーションを削除する範囲を選択します。
右クリックメニューから「形式を選択して貼り付け」の「その他の貼り付けオプション」の「書式」をクリックします。
選択した範囲のセルの先頭のシングルクォーテーションが削除されます。
ショートカットキーを使用した最速手順
上記の手順でも十分なんですが、ショートカットキーを使用すると、さらに早くシングルクォーテーションを削除することができます。
空白のセルをコピーして範囲を選択するまでは同じですが、右クリックせずにそのままCtrl+Vで貼り付けます。
一旦真っ白になってしまいますが、問題ありません。
そのままでCtrlを押すと、貼り付けオプションが表示されるので、↓を3回入力してEnterを押すと、
同様に、シングルクォーテーションを削除することができます。
貼り付けオプションが表示されない場合は、こちらの記事を読んでください。
【解決】エクセルの貼り付けオプションが表示されない置換ではヒットしない
シングルクォーテーションを削除するのは、置換でもできそうですが、実際にシングルクォーテーション(’)で検索をかけると、
このように、入力されているのにヒットしません。
これは、シングルクォーテーションが「このセルの内容は文字列である」という記号であると認識されているため、置換可能な文字と認識されていないからです。
おわりに
セルに入力されたシングルクォーテーションを一括で削除するには、空白のセルの書式を貼り付けることで、削除することができます。
システムから出力されたデータなどに多い現象ですので、上記の作業や、シングルクォーテーションを削除する際には、データを意図せず変換しないように十分注意してください。