エクセルで範囲を指定してコピーした後、いざ貼付けようとしたときに表示されるこのエラー。
「コピー領域と貼り付け領域のサイズが違うため、これをここに貼り付けることができません。」と表示された場合の対処方法を紹介します。
このエラー表示の対処法
原因としては何点か上げられるのですが、特によくあるパターンを選別して解説していきたいと思います。
エラーと対処法
原因1. 拡張子「xlsx」のデータを拡張子「xls」に貼り付けた
一概にこれだけでエラーとなるわけでわなりません。xlsとxlsxの行列数は下記のように最大の行列数が規定されています。
- xls の行列数: 256列、 65536行
- xlsxの行列数:16384列、1048576行
したがって、256列以上となるデータを貼り付けた場合、拡張子が「xls」のブックのシートには収まらないので、貼り付けることができないのです。
原因1. の対策方法
どのようにしても拡張子が「xls」のブックには257列以上を貼り付けることはできないので、貼り付けるブックを拡張子が「xlsx」のブックに変更するか、貼り付ける内容を複数列に分割したりシートを分けることでエラーを回避できます。
原因2. 列のデータを2行目以降のセルに貼り付けた
これは同一ブック内で起こりうるエラーです。
拡張子が「xlsx」のブックを例に説明すると、A列を選択してコピーし、A2のセルから貼り付けようとした場合です。
基本的には列データをセルに貼り付けることはできません。ただし、セルの1行目を指定して列データを貼り付けた場合はエクセルが自動で列データとして貼り付けてくれます。
また考え方として、原因1. で説明した通り、エクセルの各ブックにはそれぞれ最大の行数と最大の列数が規定されています。
A列を選択しココピーしたということは、A列に含まれる1行目から最大の行数までの内容をコピーしたということなので、2行目以降に貼り付けようとすると貼り付ける行数が最大業+1行まで貼り付けることになり、エラーとなります。
原因2. の対処方法
列データをコピーした場合は、最大行数を超えないように貼り付ける列自体を選択して貼り付けるか、貼り付ける列の1行目のセルを選択して貼り付けましょう。
行データをコピーした場合にも同じことが当てはまります。
原因3. 結合セル含んだ範囲に貼り付けた
結合したセルを含んだ範囲に値のみを貼り付けるとエラーが表示されることがあります。
結合セルを含んだ範囲に値のみで貼り付けしてしまうと、値をどのように貼り付ければいいのか分からないために表示されるエラーです。
基本的にショートカットキーの「Ctrl」+「V」で貼り付けた場合には、書式まで貼り付けるため問題ない場合が多いですが、値の貼り付けのみが行われた場合にはエラーが表示されます。
原因3. の対策方法
まったく同じセル幅の範囲を貼り付け先に指定して値を貼り付けてもエラーが直らない場合があり、そのような場合には、書式まで貼り付けるとうまく貼り付けられると思います。
通常の貼り付けや貼り付けオプションの「数式」「値と数値の書式」などを指定して貼り付けましょう。
まとめ
さらっと解説していきましたが、根本的に貼り付け元の行列数が貼り付け先の最大行列数を超えているという話だということがわかったでしょうか。 このエラーが表示されても慌てずに、コピーしたデータを確認してみてください。
似たようなエラーとして下の記事も参考になると思います。