Excelを保存しようとした時に、「テキスト(タブ区切り)として保存する場合、ブックの一部の機能が失われる可能性があります。」と表示された場合の対象方法を紹介します。
ほとんど同じエラーで下記のようなエラーもあるので、併せて読んでおくといいでしょう。
メッセージが表示された場合の対処方法
まずは、このメッセージが表示される原因を理解しましょう。
簡単な原因なので、一度理解すれば次からは迷わず対処することができます。
メッセージが表示される原因
Excelでタブ区切り形式のファイルに保存しようとしているため、このメッセージが表示されます。
タブ区切り形式のファイルは、タブと文字列のみが保存できるファイルなので、罫線や文字色などの情報を保存できません。
タブ区切り形式のファイル
実際にタブ区切り形式のファイルに保存された場合を見てみましょう。
下図は、エクセルでタブ区切り形式のファイルとして保存した場合のタブ区切り形式のファイルの内容です。
これから分かるように、背景色に設定されている情報は一切保存できていません。
メッセージへの対応
それでは、表示されたメッセージのどの選択肢を選べばいいのか見ていきます。
「はい」を選ぶ場合
- 罫線や色などの書式設定は必要ない場合。
- タブ区切り形式のファイルで保存したい場合。
もともとタブ区切り形式のファイルを開いていて、ファイル形式を変更したくない場合などの場合はこちらです。
タブ区切り形式のファイルとして内容が保存が実行され、タブ区切り形式のファイルで扱えないデータ「書式設定」は破棄されます。
また、エクセルの列の情報が、タブとして変換されます。
「いいえ」を選ぶ場合
- 表やグラフを使っている場合。
- 見やすさのために色や罫線が必要な場合。
- タブ区切り形式のファイル以外で保存したい場合。※ Excelのファイル形式で保存したい場合も「いいえ」です。
この場合は、名前を付けて保存ダイアログが表示されるので、適切なファイル形式(基本的には、「.xlsx」)を選択して保存してください。
「ヘルプ」を選ぶ場合
「ヘルプ」はMicrosoft社公式の、どのデータが保存できるか記載されているページが表示されます。
参考 ブックを XML スプレッドシート 2003 ファイルとして保存すると失われる機能Microsoftまとめ
タブ区切り形式のファイルはシステムから出力されたファイルになどに多いです。
なので、自分では必要ないなと思ってファイル形式を変更した後、システムに取り込むためにファイル形式を変更してはいけなかったなどの場合がありますので、ファイル形式を変更する場合は、注意しておいてください。